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【40代男性】 右手指先の痺れ
1ヶ月前から右手指先(親指、人差し指)が常時痺れるという方がおみえになりました。
きっかけは繁忙期によるデスクワークです。
指先の痺れが出る疾患はいくつかあります。
よく聞くのが頸椎椎間板ヘルニア、頸椎脊柱管狭窄症。
中枢性の疾患は脳卒中、内分泌系は糖尿病などがあります。
もちろん、一番危険なのは脳卒中です。
しかし、脳卒中の場合は両側性の痺れや言語障害などを伴いますので今回は除外となります。
内科、内分泌系などは問診や既往歴などで判断していきます、今回はこちらも除外となりました。
残りは首が原因なのか、それ以外かになります。
首以外の原因としては肩、上腕、前腕に繋がる神経が途中で圧迫されているケースです。
首が原因の場合は、首を動かすと痺れが出てきたり、強くなったりします。
首を動かしても神経症状が出現しない場合は、それ以外が原因になります。
今回のケースの場合、首に異常がなかったので腕のどこかで神経が圧迫されているのだろうと予測をたてました。
下のイラストを見てください、黄色い部分が神経になります。
神経は筋肉と筋肉の間を走行しますので、筋肉の緊張が強いと血行不良により神経症状が出現します。
神経が圧迫を受けやすい箇所はおおよそ決まってますので、丁寧にその部分を触診していきます。
今回は前腕部分に圧痛、症状誘発部位がありましたのでそこを中心に治療を行いました。
【治療方法】
マッサージやストレッチ、筋膜リリース、神経リリース、手首や肘関節の関節モビライゼーションを行いました。
施術後は少し痺れが薄らいだ気がすると仰っていました。
神経症状は施術直後よりも2,3日経過した方が良くなってきます。
これは血行が回復したことにより、傷んでいた神経細胞が回復していくからです。
この方も、2回目来院時には8割ほど良くなったと仰ってました。
トータルで3回程治療を行い、完治となりました。
今後、再発しないよう月1回のメンテナンスとストレッチ&エクササイズをアドバイスしました。
【80代女性】 ばね指の痛み
以前から、月に2回程定期的にメンテナンスをさせていただいてる患者様です。
ばね指を発症したのは約半年前程、きっかけは洋裁でした。
ばね指の前に腱鞘炎を発症するケースが多いですが、この方も初めは軽度の腱鞘炎が出ていました。
その後、痛みが軽減するとばね指を発症し、母指に引っ掛かり感が出てきました。
ばね指のメカニズムを説明します。
通常、腱と言われるものには腱鞘と呼ばれる腱を骨に付着させておくためのバンドのようなものが存在します。
それがなければ、我々の手足は上手く動きません。
下のイラストを見てください。
イラストのように腱が腫れている状態では、鞘のなかを腱が滑らかに行き来できません。ですから、動かす際に引っ掛かり感が出現します。
この患者様は、伸ばしても曲げても引っ掛かり感を伴っていました。
そして、動く際は軽度の痛みもありました。
【治療内容】
腱がスムーズに動くように滑走性を出して上げます。そして、手首や母指の関節のアライメント調整を行いました。
腱鞘炎やばね指が、一回で良くなったケースは僕の経験上ありません。
この方も半年ほどかかりました、長かった(+_+)
ほぼ症状はゼロになりましたので、今後再発しないようにストレッチやエクササイズなどをアドバイスし、ばね指の治療は終了となりました。
筋膜リリースについて
ここ数年で筋膜という言葉が世間でも認知されてきました。
しかし、筋膜って何?という方は多いと思います。
筋膜とは筋肉を包んでいる膜のことです。
筋膜は足~頭まで筋肉の膜で繋がっています。
つまり、どこかで筋膜のトラブルが起きると全身に波及します。
例えば脚の筋膜が影響して腰痛を誘発、腕の筋膜が影響して肩こりなど
だから、筋膜を治療しましょうという話になるのです。
この筋膜は通常柔軟性に富んでおり、隣同士の筋肉がスムーズに動いて摩擦が起きないよう滑走性に優れています。
先にも書いたように脚や腕の筋膜が腰痛や肩こりを誘発します。
ですから、当店でもセルフケアとして筋膜リリースを指導することがあります。
最近は筋膜リリース用のグッズが多いですよね。
でも、痛くて出来ないっていう方も多いですけど(笑)
次回はストレッチと筋膜リリースの効果の違いを書きたいと思います。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症は、膝の関節の軟骨の摩耗や半月板のズレなどにより痛みが出現する疾患です。
【原因】
・加齢:60歳以上
・反復負荷:仕事や運動での同じ動作の繰り返し
・栄養:タンパク質やビタミン、ミネラル不足
・遺伝性:家族で遺伝する可能性有り
【症状】
・こわばり感:朝の起床時や立ち上がる瞬間など
・痛み:鋭い痛み、動いてると楽になる、運動で痛みが増加する
・腫れ:部分的、または全体的な腫れ
・可動域制限:正座が出来ない、膝が真っすぐ伸びない
【セルフケア】
・筋力トレーニング:太もも前側の筋肉を中心に行う
・ストレッチ:太もも裏側やふくらはぎの筋肉を中心に行う
【当店での施術方法】
・筋膜リリース
・神経リリース
・モビライゼーション
・アジャストメント
※根本的な治療ではなく痛みのコントロールを目的として行います。
この他にも膝痛は多種多様です。
この膝の痛みは何だろうとお悩みの方はぜひご相談ください。
お待ちしております。
【13歳中学生】足首の痛み
先日、歩くと足首が痛いから診てほしいとご紹介を受けました。
痛む場所は内くるぶしの下の部分です。
痛み出したのは約3年前、最近になって酷くなりだしたとのこと。
先週、病院へ行きレントゲン撮影を行ったが特に異常なし。
骨折でもない限り、レントゲンでは何も写りません。
ということで問題は腱の損傷になります。
患部は圧痛はあるが熱感や腫脹はありません。
こういうケースの場合、問題となるのは足のアライメントです。
案の定、回内足になっています。そして股関節内旋、膝関節外旋のニートゥイン状態でした。
治療は脊柱・股関節・膝関節・足関節のアライメントの修正、筋や腱へのリリースを行いました。
痛みはまだ残っていましたが、一旦経過観察することにしました。
なぜなら靴のサイズが全く合って無かったので、痛みの治療を行っても再度痛くなる可能性が高いからです。
直ぐに自分に合った靴を買って頂き、現在経過観察中です。
姿勢も悪いのでそれも含めて定期的に施術を受けるよう、お母さまには説明しました。