ブログ
【30代男性】 右背中の痛み
以前から来店されている患者様です。
昨日から急に背中の痛みが出てきて、動作痛があるとの事。
昨日から比べれば良くなって来てるとのこと。
右腕を上げたり、体を回旋すると右肩甲骨に鋭い痛みが走ります。
患部にも軽い圧痛があります、原因は背中の筋肉の損傷です。
患部の筋肉は傷んでるので、マッサージやストレッチ、筋膜リリースなどは行わない方が良いでしょう。
【治療内容】
脊柱のマニピュレーション、肩甲骨モビライゼーション、胸腹部の筋膜リリース
施術後、痛みはゼロとなりました。
痛める箇所というのは、他の部位をかばった結果、痛めるケースが殆どです。
この方も頸椎、胸椎、肩甲骨の可動制限が主な要因だと思われます。
この方は、明らかなメンテナンス不足でしたので、その辺の重要性を説明して終了となりました。
【14歳中学生】 頭痛
頭痛が酷く、学校にも行けないときがある。という事でお母さまからのご紹介で来店されました。
病院では痛み止めを服用されてますが、酷いときは飲んでもおさまらないとの事。
頭痛の症状としては偏頭痛と緊張型頭痛の混合型です。
偏頭痛は遺伝性、ホルモンバランスの乱れ、食べ物、気圧、労作性、ストレスなど…。原因は多種に及びます。
しかし、緊張型頭痛に関しては筋肉の緊張からくる頭痛といわれています。
緊張型頭痛を患っている場合、殆どの方は姿勢の悪さがみられます。
この娘も明らかに姿勢が悪く、猫背で頭が前に出ています。
ですから、まずは姿勢の改善を目的に施術を行います。
この場合、マッサージをすると偏頭痛が出てくるケースもあるので注意が必要です。
【治療内容】
脊椎アジャストメント・モビライゼーション、筋膜リリース、ストレッチ
施術後は明らかに姿勢が良くなりましたが、普段の姿勢が悪いとまたもとに戻ります。
ですから、普段の姿勢への意識やエクササイズが重要になります。
姿勢が良くなれば、必然的に緊張型頭痛は減少します。
偏頭痛のみであれば、自分で薬などを使って痛みのコントロールができるようになります。
しばらくは定期的に施術を行い、経過を観察していく事になります。
スマホやパソコン操作により、姿勢の悪い子が増えました。
姿勢の悪さは、集中力や運動パフォーマンスに影響します。
気になってる親御様は一度ご相談下さい。
【60代男性】 寝違いによる首の痛み
先日、首の痛みが強過ぎて首が全く動かせない方がいらっしゃいました。
この方は、以前からお見えになっている患者様です。
1年~2年に1回位のペースで来店されますが、毎回とても酷い状態で来ます。
今回は4,5日前に寝違いになり、その後自分でマッサージやストレッチ、風呂で温めたりしたが全く良くならず、逆に悪化していき首が全く動かせない状態になったとのことです。
まず、寝違いの病態を説明しますと首の筋肉の急性炎症です。
ですから、痛めた直後に温めたり、マッサージやストレッチ、湿布を貼ったりすると確実に悪化します。
対処法としては、保冷剤や氷嚢などでアイシングを行わなければなりません。
炎症がおさまってから治療したいところですが、何とかしてくれと来ているので何とかしなければなりません。
触診では首のどこを触っても圧痛があります。筋肉、神経、関節などの原因部位が全く分かりません。
こういうケースの場合、下手に首を治療すると悪化します。
【治療内容】
脊柱のマニピュレーション、首以外の筋肉及び筋膜の治療
痛みをゼロにするのは難しい状態ですので、首の可動域を回復させる事を目的に治療しました。
1回目の施術後は少し首が動かせる程度になりました。自宅でアイシングするようお願いもしました。
2回目は2日後に来ていただきましたが、痛みは3割程度に減っていました。首の施術も行い、施術後はほぼ痛みが無くなったので、再発しないよう首のエクササイズをアドバイスしました。
感想としては、2回の治療でよく治ったなという感じです(^^;)
この方には、毎回ですがメンテナンスの重要性を説明して終了しました。
【40代男性】 右手指先の痺れ
1ヶ月前から右手指先(親指、人差し指)が常時痺れるという方がおみえになりました。
きっかけは繁忙期によるデスクワークです。
指先の痺れが出る疾患はいくつかあります。
よく聞くのが頸椎椎間板ヘルニア、頸椎脊柱管狭窄症。
中枢性の疾患は脳卒中、内分泌系は糖尿病などがあります。
もちろん、一番危険なのは脳卒中です。
しかし、脳卒中の場合は両側性の痺れや言語障害などを伴いますので今回は除外となります。
内科、内分泌系などは問診や既往歴などで判断していきます、今回はこちらも除外となりました。
残りは首が原因なのか、それ以外かになります。
首以外の原因としては肩、上腕、前腕に繋がる神経が途中で圧迫されているケースです。
首が原因の場合は、首を動かすと痺れが出てきたり、強くなったりします。
首を動かしても神経症状が出現しない場合は、それ以外が原因になります。
今回のケースの場合、首に異常がなかったので腕のどこかで神経が圧迫されているのだろうと予測をたてました。
下のイラストを見てください、黄色い部分が神経になります。
神経は筋肉と筋肉の間を走行しますので、筋肉の緊張が強いと血行不良により神経症状が出現します。
神経が圧迫を受けやすい箇所はおおよそ決まってますので、丁寧にその部分を触診していきます。
今回は前腕部分に圧痛、症状誘発部位がありましたのでそこを中心に治療を行いました。
【治療方法】
マッサージやストレッチ、筋膜リリース、神経リリース、手首や肘関節の関節モビライゼーションを行いました。
施術後は少し痺れが薄らいだ気がすると仰っていました。
神経症状は施術直後よりも2,3日経過した方が良くなってきます。
これは血行が回復したことにより、傷んでいた神経細胞が回復していくからです。
この方も、2回目来院時には8割ほど良くなったと仰ってました。
トータルで3回程治療を行い、完治となりました。
今後、再発しないよう月1回のメンテナンスとストレッチ&エクササイズをアドバイスしました。
【80代女性】 ばね指の痛み
以前から、月に2回程定期的にメンテナンスをさせていただいてる患者様です。
ばね指を発症したのは約半年前程、きっかけは洋裁でした。
ばね指の前に腱鞘炎を発症するケースが多いですが、この方も初めは軽度の腱鞘炎が出ていました。
その後、痛みが軽減するとばね指を発症し、母指に引っ掛かり感が出てきました。
ばね指のメカニズムを説明します。
通常、腱と言われるものには腱鞘と呼ばれる腱を骨に付着させておくためのバンドのようなものが存在します。
それがなければ、我々の手足は上手く動きません。
下のイラストを見てください。
イラストのように腱が腫れている状態では、鞘のなかを腱が滑らかに行き来できません。ですから、動かす際に引っ掛かり感が出現します。
この患者様は、伸ばしても曲げても引っ掛かり感を伴っていました。
そして、動く際は軽度の痛みもありました。
【治療内容】
腱がスムーズに動くように滑走性を出して上げます。そして、手首や母指の関節のアライメント調整を行いました。
腱鞘炎やばね指が、一回で良くなったケースは僕の経験上ありません。
この方も半年ほどかかりました、長かった(+_+)
ほぼ症状はゼロになりましたので、今後再発しないようにストレッチやエクササイズなどをアドバイスし、ばね指の治療は終了となりました。