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2024-05-06 03:24:00
【80代女性】 ばね指の痛み
以前から、月に2回程定期的にメンテナンスをさせていただいてる患者様です。
ばね指を発症したのは約半年前程、きっかけは洋裁でした。
ばね指の前に腱鞘炎を発症するケースが多いですが、この方も初めは軽度の腱鞘炎が出ていました。
その後、痛みが軽減するとばね指を発症し、母指に引っ掛かり感が出てきました。
ばね指のメカニズムを説明します。
通常、腱と言われるものには腱鞘と呼ばれる腱を骨に付着させておくためのバンドのようなものが存在します。
それがなければ、我々の手足は上手く動きません。
下のイラストを見てください。
イラストのように腱が腫れている状態では、鞘のなかを腱が滑らかに行き来できません。ですから、動かす際に引っ掛かり感が出現します。
この患者様は、伸ばしても曲げても引っ掛かり感を伴っていました。
そして、動く際は軽度の痛みもありました。
【治療内容】
腱がスムーズに動くように滑走性を出して上げます。そして、手首や母指の関節のアライメント調整を行いました。
腱鞘炎やばね指が、一回で良くなったケースは僕の経験上ありません。
この方も半年ほどかかりました、長かった(+_+)
ほぼ症状はゼロになりましたので、今後再発しないようにストレッチやエクササイズなどをアドバイスし、ばね指の治療は終了となりました。